なにわの銀のギンギンblog

万の事を書き記した記録

恋にマニュアルなんていらない

f:id:naniwanoginn:20220408001948p:plain

 

 

 

等身大の自分を見てくれる君の話。

 

 

 

________________

はじめに

 

 

界隈を揺るがした、かはわからないが、自分の中では割と大きな出来事が起きまして。(少なくとものんちゃま一門はうるさかった)

 

 

 

とても素敵な出会いだったので文字にして残しておきたいと思う。

 

 

※なにわの銀のことはどれだけおちょくってくれても構わないので、相手のことはいじったり気分を害したりするようなことは書かないでいただけるととてもありがたいです。それはとても悲しいことなので……。

 

 

 

 

皆さんはストナンのブログを書いたことがあるだろうか。たかが行動の記録なのだが、これがどうしてめちゃくちゃ面白い。書いている時は夢中になってずっと没頭してしまうし、コメントなんていただけた日には嬉しすぎて小躍りする。

 

mixiでブログを書いていたこともあったが(年齢がバレる)、ここまでのめり込むことはなかった。多分、このブログは自分の実存と深いところで結びついているからだと思う。普通は隠すべき性の話を世の中に発信する異常な行為。でもだからこそ等身大の自分が投影されている。なんかもう自分の分身みたいなものである。

 

ありがたいことにブログを読んでいただける人がいて、それで合流できた人も多い。活動地のUやMをはじめ、明太子、古都、茶、味噌、そして果ては北国まで。読んでいただいた感謝を直接伝えられて、しかも一緒に活動もできて。本当にありがたい限りだ。まだまだネットだけの交流しかなくて直接会えていない人も多い。いつかお会いして言葉を交わしたい。

 

 

 

そんな読者の内の一人に女性がいることがわかった。「銀さんのブログ毎回読ませるなー」と書いていた人。女子垢とかじゃなくて普通にただのROM専垢で活動は全くしていない様子。

 

気づけばDMを送っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、お前から誘ったんかーい!!!!!

f:id:naniwanoginn:20211108234750j:plain

 

 

 

はいその通りです。自分の方からDM入れました。

 

自分から一歩踏み出して声をかけるということに本質的な差異はないと思う。それが街であっても、ネットであっても。

 

なんて話は置いといて。いつの日だったかサブマリ部長に言われたことがある。「銀ちゃんのブログって珍しいよな。銀ちゃんが主人公のようでいてそうじゃない。主役は相手の方。だからブログに案件が2人登場すると、物語が2つになるからボリュームがそのまま2倍になる」

 

言われてみればそうかもしれない。自分がどう戦ったかよりも、素敵な女性に出会ったのでそれを書き記したいという気持ちの方が強い。

 

だからこそ気になった。女性からはなにわの銀ブログはどう見えているのだろう。

 

 

 

 

________________

アポ

 

緊張しながらもアポを打診。無事了承してくれた。丁寧な日本語を使える人で、お会いしてしっかりお話ができそうな感じ。

 

写真は交換していないので顔は全くわからない。マッチングアプリ全盛のこのご時世に顔も知らない人に会うとは、お互いなかなか酔狂な行為である。なんなら「街行く女性皆可愛くて病む」とかツイートしてたから、どんなメンヘラブサイクが来るんかなとすら思っていた(大変失礼)。

 

待ち合わせ場所につく。顔も知らない人。確認手段はネットだけ。ちゃんと会えるだろうか。

 

連絡が来る。「黄色のスーツケースの人ですか?」

 

 

 

 

 

右の方を見るとイカちぃ兄ちゃんがスーツケースに座っていた。

f:id:naniwanoginn:20220411211547p:plain



 

 

 

いや違ぇぇええぇええぇwwwwwwwwwwwwwwwwどういう人やと思われてたんやwwwwwwwwwww流石に初対面の人にそれはできないwwwwつか初対面じゃなくてもムリwwwwwww

 

 

世間でイメージされるスト師ってこんな感じなんかなぁ…。間違いを正し、なんとか合流することができた。

 

 

 

 

仕事終わりだったためスーツ姿。清楚な着こなし。眼はパッチリ二重で、力強さと優しさを感じさせる。正直めちゃくちゃ驚いた。普通に綺麗すぎる。戸惑いを顔に出さずに案内するのが精一杯だった。

 

 

 

 

居酒屋に着き、マスクを外す。26歳、銀値7。でんぱ組.inc鹿目凛(かなめりん)に似ている。

 

f:id:naniwanoginn:20220414210544j:plain

 

 

 

話を聞くとオフラインで人と会ったのは初めてらしい。確かに怪しい界隈だから普通会うの怖いよね。なんなら逆の立場だったら俺は怖い。

 

「ブログを読む感じ悪い人ではなさそうなので会ってもいいかな」と考えてくれたようだ。ノーパワギラ、ノー即画のクリーンな活動なのもそうだけど、界隈では忌避されがちな「優しさ」を重視しているのも関係していたのかもしれない。アポを承諾してくれたことの感謝を伝え、会話を進めていく。

 

 

銀「この界隈のことはどうやって知ったの?」

凛「Twitterをしてたらある日即報が流れてきて。なんか面白そうなのがあるなって」

銀「へー、そんなことが。確かにこの界隈エンターテイメント性溢れていて面白いよね。自分も一年間ずっと飽きずにTwitterやってるし」

凛「そうなんですよ。それの一環でブログとか読んでて。銀さんのブログは今年に入ってから読み始めました」

 

 

昨年末に自分のやりたいことが見えてきて。今年は「なにわの銀」のスタイルが見つかった年だと思っている。相手の価値観を深堀りして理解しようとすること。それに対し、これまでの経験を通して得られた自分の価値観をぶつけること。真に相手と向き合うことを重視するストナン。

 

 

銀「聞くの恥ずかしいんやけどさ。正直なにわの銀ブログはどうだった?」

凛「女性から見ても素敵だと思いますよ。しっかり相手目線に立った文章を考えられる人なんだろうなーって。いつも楽しく読んでます!」

 

 

ほっと胸を撫で下ろす。どうやら銀ブログは受け入れてもらえているらしい。楽しく読んでもらえるというのは本当にありがたいことだと思う。

 

普通順番が逆なんだろうけど、それからお互いの仕事や恋愛事情の話などで和む。ブログでどういう人間かが伝わっているので話しやすかった。

 

 

 

正直、当初の予定としてはブログのことについて話して、楽しく帰ろうかと思っていた。

 

でも。顔が綺麗なのもさることながら、内面もとても興味をそそられる人だった。話を聞く感じ好奇心が強い人。それはとても重要な個性の一つだと思う。やっぱり好奇心旺盛な人の方が話していて楽しい。この辺りから、女性読者としてではなく、一人の女性として気になり始めていた。

 

ブログを書いている人ではなく、一人の男性として意識されたい。和みからフェーズを変えていく。難しいのは、なにわの銀ブログの読者なので手の内を全て知られていること。SPINトーク後出しジャンケン、プリンセス・マーケティングなど小手先の手法は通用しないと思った。

 

でも逆にブログを読んでくれていて、等身大のなにわの銀を見てくれる人でもある。だから、正直に自分をぶつけることにした。マニュアルなしの自分の話。

 

 

 

________________

 

 

ストナンを始める理由は人それぞれだ。モテたくて。自己啓発のために。性欲を満たしたくて。刺激が欲しくて。ここらへんがメインストリームだろうか。恋愛工学や中星マインドがその入口の機能を果たしていることが多い。

 

なにわの銀は社会学者・宮台真司が入口だった。女性を通して社会を知りたいから。今では見られなくなってきた古いタイプ、かつかなり少ない派閥に属するらしい。

 

なぜ人は近づくのか。1人だと寂しいのか。協力するのか。反発するのか。馴染めないのか。適応するのか。一緒にいたいと思うのか。そんなことが気になってしょうがないので人よりも長い時間大学にいついてしまった。

 

書物の中で知った気でいたがそんなこともなかったらしい。今の活動を通して多くのことを学んだ。現実の方がよっぽど興味深い。相手のことを知りたいと思う。だから凛が色々なことに興味を持っていることに好感を抱いた。

 

凛も自分のことを話してくれた。最近では社会との付き合い方がわかってきて慣れてきたが、昔は自分とみんなの意見との間にある違和感から、反発することもあったらしい。マイペースと言われることもあったとか。

 

 

 

宮台真司は「社会という荒野を仲間と生きる」という戦略を推奨している。別に凛が社会不適合者だという話ではない。そもそも人間が社会の中で生きていくこと、それ自体が無理矢理なバランスの上で成り立っているのだと思う。その違和感に疑問を抱きつつ、自分の軸を持って生きていくこと。それはしんどい生き方だが、なんというかピュアなものだ。

 

実は『銀魂』という漫画もそういうニーチェ的な超人の物語だと自分は解釈している。天人が襲来して外的な圧力が強くなった社会の中で、自分の信念を曲げずに生きていくこと。それに共鳴する仲間たちと、同じ街で楽しく暮らしていく物語。

f:id:naniwanoginn:20220412224544j:plain

 

 

f:id:naniwanoginn:20220414230156j:plain

 

 

 

ちなみに宮台さんはそういうことができるのは200人に1人だと言っていた。自分らしさが魅力的なものになっているかは別の話であることを考えれば、カッコよく自分らしさを発揮できる人はもっと少ないだろう。全然うまく書けてなくて悔しいのだが、凛はそういった数少ないカッコいい女性だと思った。

 

 

 

なぜカッコいいと感じるのか。それは求めても得られなかったものだからだと思う。大学にずっとしがみついていたが、ついぞ自分だけのオリジナリティは得られなかった。自分は坂田銀時にはなれない。

 

どうも共感しすぎてしまうきらいがある。自分というものがあまり持てない。かといって諦めるわけでもなくそれを求め続けた。

 

結局自分は200人に1人にはなれなかった。アカデミックの世界だけでなく、ナンパ界隈でも未だに一般人みたいなことを言うし。ただ年齢のせいか、「これも自分らしさか」と開き直れるようになってきた。狭間の中でずっと思考を続けてきたからこそ両方の世界を理解することができる。BLACK LAGOONでいう、白日と闇夜のどちらにも染まることのない宵闇。

 

f:id:naniwanoginn:20220413081331j:plain

 

 

f:id:naniwanoginn:20220413081359j:plain

 

 

ブログを読んでもらっているからこそ自分をさらけ出すことができて。そしてそれに呼応するように凛も本音を語ってくれて。とても心地よい空間だった。共感しすぎてしまう私と共感が少し苦手な君。相手のことをよく理解しようとする私と自分をしっかり持っている君。お互い自分にないところに惹かれていた、と思う。どうなんだろうね。

 

 

「正直こんなに本当のことを喋ると思わなかった」と君が言う。その目はキラキラと輝いていた。

 

以前ブログで銀のタイプについて書いたことがある。①話していて楽しい人、②笑顔にしたいと思える人。ただ正直自分でもしっくりきていないところがあった。この二つは好きになったということであって、好きな人の特徴ではないというか。Aとは何かという定義をA=Aというトートロジーで説明するような感じ。

 

ただ、凛と話すことで自分の好きなタイプのことをより鮮明に理解できるようになった。自分が話していて楽しいと思えるのは、自分を持って生きていて、借り物ではない自分の言葉で物事を語れる人。

 

笑顔にしたいと思うのは、好奇心旺盛で目をキラキラさせながら話すことができる人。この人と一緒にいたら世界がもっと楽しく見えるんだろうなと期待させてくれる笑顔。

f:id:naniwanoginn:20220413085105j:plain

 

 

 

すぐに消えていくのが普通の界隈でなぜストナンを続けるのか。始めた理由が人それぞれであれば、モチベーションも人それぞれだ。最近気づいたけど自分にとってストナンは、荒涼とした世界を一緒に楽しめる、そんな人を探し続ける行為だったんじゃないか。これは厳密に言えばストナンでの出会いではないけれど、元々自分がやりたかったことの原点に回帰した気がする。

 

 

 

楽しい人との居酒屋は本当にあっという間だ。お会計を済ませ外に出る。

 

 

銀「あと1時間口説かせて?」

凛「終電大丈夫ですよね?」

銀「うん。行こう!」

 

 

最初の頃の変な距離感はもうそこにはなかった。ちょっと照れくさいところはあったけど。凛を連れてホテルへ移動する。

 

 

ナンパ界隈というリアルすぎる性的エンタメに興味を持つだけあって、凛は積極的な人だった。勉強熱心で知識も豊富。でも擦れてなくて恥じらいもある。2人して行為に夢中になったことを記しておきます。

 

 

 

 

 

 

ホテルを出る。気づけば終電ギリギリ。手を繋いで駅まで歩いていく。

 

 

銀「ぶっちゃけこういうことなるかもとか思ってた?」

凛「正直、話して良くなかったらすぐ帰ろうと思ってたよ」

銀「帰られなくてよかった笑」

凛「笑」

銀「楽しんでもらえたかな?」

凛「うん。会ってみたらブログ通りの人だった。私の目に狂いはなかったな」

 

f:id:naniwanoginn:20220410234313j:plain



 

めちゃくちゃに心を動かされた。この気持ちはどう言い表したらいいのだろう。よく分からない感情が込み上げてきて、なぜか泣きそうになった。君の方がよっぽど口説き上手だ。

 

 

 

 

__________________

結びに代えて

 

この続きがどうなるか。この先は自分もわからない。これは小説ではなくてブログで。現在進行形の物語だから。

 

とりあえずあの日からもちょくちょく会っている。ブログを読まれているのでバレているが銀はちゃらんぽらんな人間だ。でもお互い会いたいという気持ちは一緒らしく、楽しくデートを重ねている。この関係をどう形容すればいいのかわからないが、お互い会いたいから会う。今はそれでいいんじゃないかと思う。今日は君の誕生日を祝いに花束を買いに行く。

 

 

 

銀「ブログに書いてもいい?」

凛「いいよ。でも見るのは先の話かな」

 

 

まあ確かに今この時に読む/読まれるとお互い気恥ずかしくて相手の目を見れなくなりそうではある。読んでくれるだろう時期に書くのも一つの手だろうが、出会った時のあの感情が鮮明なときに書き記しておきたかった。

 

多分いつか君がこのブログを読んでくれる日が来るんじゃないかと思う。その時、このブログは君にはどう見えているだろうか。

 

正直ブログというより手紙みたいな。しかもそれをタイムカプセルに埋めるような行為。あれやったことないんだけどこんな気持ちなんだな。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデンみたいに代筆を頼めるといいんだけど。多分もっと綺麗な言葉で君のことを表現できる。冒頭で、素敵な人のことをうまく書きたいとか言っておきながら今回は自分語りが多くなってしまったし。マニュアルなしではなかなかうまくいかない。でも何を考え、どのように想っていたかを知って欲しかったから。等身大の感情を綴りました。

f:id:naniwanoginn:20220408090042j:plain

 

 

 

いつかの君へ