なにわの銀のギンギンblog

万の事を書き記した記録

悪事をはたらきながら善事をはたらくいきもの

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古都ドリーム:JDとの夢の関係

 

 

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古都遠征プロローグ

 

黒足の一味8期生が大規模集会で激励を受けているころ、のんちゃま一門ではパパとの心温まるキャッチボールタイムを迎えていた。

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女の子投げのプロとそれをバカにするたくろう

 

 

 

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たくろう a.k.a.歩く院卒ATM®️4代目プロナンパ師(闇)

「はあ、めっちゃ笑ったww。あ、銀さん、今度古都来てくださいよ!」

 

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銀「古都かぁ」

 

 

 

古都は2021年の夏にのんちゃま先生1ヶ月講習の結果を見るための遠征でシコJDを即(全ての大人達は全ての子供達のインストラクター - なにわの銀のギンギンblog)+2022年1月の壮絶な坊主、で1勝1敗。

 

Uからすぐ行ける遠征地ではあるのだが、案件数も限られるので楽園とは言い難い。凄腕でも普通に坊主る街。

 

でも、楽しくストナンできる街でもある。オープン率が高いため、和み重視のストナンをする銀には相性が良い。また、オープン→和み→連れ出し→口説き→ホテ搬という王道の展開が求められるため、トナンのフォームが綺麗になるのも嬉しいポイント。

 

何より京都市は人口の1割が大学生という夢のような環境。PUAも歩けばJDに当たる(誇大広告)。

 

うん、行く!

※なおたくろう君とは日程合わず…。すまない!また行くのでその時に!

 

 

 

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古都遠征前半戦

 

日曜夕方からのスタート。なにわの銀定番・古都出撃ソング、BAND-MAIDを聴いて気分を高める。さあ、はんなり美人を探しに行こうか!

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1声掛けを終えたところで緑髪の女性が目に入ってくる。銀値6。

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※画像はイメージです ※なにわの銀は5年前に福岡でライブを見た時からヤママチミキさんを応援しています!

 

銀「ちょっといいですか?」

ミキ「(・・・)」

銀「もしかして京都の観光大使ですか?」

ミキ「(・・・)」

銀「その緑ってあれですよね」

ミキ「(・・・)」

銀「京都の抹茶を宣伝してるんですよね?笑」

ミキ「もう!なんなんですか笑」

 

よし、オープン。

 

銀「いやね、来週大学で講義やるんやけどさ」

ミキ「はい」

銀「そのために一昨日からホテルで缶詰してたんやけど思ったより早く終わって。で、暇やったから散歩してたら京都の観光大使がいたんよ!これは一緒にお茶してくれるかなって思うやん?」

ミキ「いや時間ないので」

 

 

「いやいや、時間あるやろ?」攻防戦に入ると泥沼になるので話を変える。ちなみに大学で講義するのは本当。自己開示は本当の話じゃないと自分がノれないから。ちなみに準備が終わってるのは嘘。ヤバい。

 

 

銀「わかった。これだけ!これだけ聞いて!その来週の講義なんやけどさ。テーマが『女性について』。ヤバくない?俺がだよ?」

ミキ「本当に?」

銀「いやこれ本当にマジ!(マジ)」

ミキ「何教えるんですか?」

銀「プリンセス・マーケティング

ミキ「プリンセス・マーケティング…?」

 

 

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銀「そ。女性向けの商品ってどういう風にすれば売れるかって話」

ミキ「へー」

銀「男はRPGとか努力・友情・勝利の成長物語が好き。でも、女性は違うんやって。ディズニーとか女性主人公多いやん?」

ミキ「そうですね」

銀「シンデレラみたいなプリンセスの物語には、朗らかで陽気な性格!『これが本来の私』!みたいなのがあって。でも継母にいじめられたりとか不遇な環境のせいで自分を発揮できない。そこで本当の自分を発揮できる新しい世界に行くんよ」

ミキ「お城とか」

銀「そ!しかも魔法によって!これが古今東西、女性に喜ばれる王道の展開らしくてさ。だから、この商品があれば『本来の私』になれますよ、みたいな謳い文句が響きやすいんだって」

ミキ「あー。確かに化粧品とかそういうの多いかも。これが自分、みたいな」

銀「めっちゃかしこやん!まさにそれ!」

 

 

先週学んだことをすぐ喋りたくなるやつ。講義用にたまたま手に取っただけなのだが、これが目から鱗で、読み出したら止まらなくなった。銀の即の手法に似ている!これまで何となく朧げながら感じていたものが、プリンセス・マーケティングという補助線を引くことで鮮明になった感じがする

 

なにわの銀式は、まずSPINトーク過去ブログ参照)で深堀り質問を繰り返し、相手の本来の姿を聞きだす。そこで見えてきた長所を肯定しつつ、相手が求める理想の世界を一緒に考える。そして、本来の自分がワクワクできる世界観を提示する。これが魔法をかけるという行為なんだと思う。

 

色々エモい経験をさせてもらえたのも、さまざまな女性の、それぞれの魔法の世界に一部入れてもらえていたからなんだと気づく。白馬の王子様でないのが残念だが、魔法の杖役も正直嫌いではない。

 

 

 

銀「こういう話やったら興味深くない?俺大学生の時、授業が面白くないのが腹立たしくてさ。だから同じようなことしたくなくて」

ミキ「結構面白かったです」

銀「本当?安心したわー。つかここどこ?www」

ミキ「いやそれwwwww」

 

 

受講生が優秀すぎた。即席5分講義に集中しすぎて知らないところまで来てしまったらしい。折り返して並行トークを続ける。

 

 

銀「つか、今日何してたん?バイト?」

ミキ「美容室行ってたんですよ」

銀「え、じゃあ染めたてホヤホヤやん」

ミキ「そうなんですけど、あんまりいい色じゃなくてすごい落ち込んで」

銀「え、めっちゃ似合ってるくない?」

ミキ「いやぁ…」

銀「わかった。じゃあそこのスタバで期間限定のやつ飲んで元気出そ?」

ミキ「桜味のやつ!実は結構飲みたかったんです!」

 

 

さっき「時間ないです」とか冷たかったのに現金だなぁ笑。ちょっとにやけつつもスタバに入る。

 

注文の待ち時間でミキの自己紹介タイム。19歳の学部1年生。医学部に通っているらしい。お医者様の卵。どうりで飲み込みのスピードが速い。

 

お互いの桜味を飲み比べながら色々なことを話した。大学は他県にあること。京都へは帰省で帰ってきていること。授業が面白かったらいいのになと思っていること。周りの男性はプライドが高くてとっつきにくいこと。なかなか恋愛する機会がないこと。面白い人と付き合ってみたいということ。

 

他愛もない話ばっかりだったけど、素直で誠実で、そして知的な娘だったので会話が楽しくてしょうがなかった。

 

 

ミキ「桜味、ごちそうさまでした!」

銀「笑顔が見れてよかった」

ミキ「今日落ち込んでいたので話せてよかったです!ありがとうございました!」

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一人暮らししている地域はよく銀が行くところだったので、「今度はご飯に行こう」と約束、LINEを交換して解散した。

 

 

 

「即れてもないのに何を甘いことを」と言われるかもしれないが、個人的には非常に満足のいくストナンだった。苦戦していた動的オープナーからのガンシカ崩し。拒絶からの並行トークでの巻き返し。

 

まあ相手がたまたま髪の色を気にしていたのと、大学での生活に色々考えるところがあったからっていう幸運が重なった結果ではあるわけだけれど。

 

でもミキの言葉に嘘偽りがなく、少しぐらいは気が晴れたのであれば本当によかったなと思う。街で知らない人に声をかけるという、ガキのイタズラみたいな行為で誰かの生活に彩りが生まれたとしたら、ストナンもなかなか捨てたものではない。

 

一日一善。今日は何かいいことがありそうだ。

 

 

 

 

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インターバル

 

 

ホテルで態勢を立て直し、再イン。現地クラスタのやっすんと合流する。

 

 

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やっすん@古都最弱クラスタ (@yasu_pua) | Twitter

  • 古都の燃える男
  • 4月から帝都で己を磨く戦いへ
  • スペースでチン出し即を決めるも、操作ミスにより切り忘れが発生、悲しみのチングダ配信をしてしまう(合格)

 

 

前途ある古都の有望株にカマグラを渡す。これでチングダともおさらばだね!(余計なお世話)一日に二善も稼いでしまった。話もほどほどに切り上げて戦いに戻る。

 

 

 

 

ストナンは圧倒的孤独!!一人の戦い!だが、同じ街で戦う同士がいる。これが…!これが何より大きい!

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仲間の存在が自分を奮い立たせる!!

 

 

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なにわの銀、ゾーンに入る!!

 

 

 

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古都遠征後半戦

 

 

22時に近づいたあたりで電気が消え街が暗くなる。枯れかけている街を早足で駆けていく。この日は珍しく闘志メラメラ。坊主るなら本気を出して坊主る。

 

20声掛けを終えたあたりで、焼肉屋の看板をじぃーと見つめていた女性を見つける。

 

気持ち岡本玲似?20歳。銀値6。

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銀「めっちゃじぃーって見つめてるけど有名店なん?」

玲「あ笑。そんな覗いてました?」

銀「うん笑」

玲「お腹空いてて笑。ちなみにチェーン店だと思います。しかも閉まってますね」

銀「俺もお腹空いてるし、どっか食べに行かん?」

玲「終電で帰れるならいいですよ」

 

 

前半戦と同様の自己開示を行いつつ、まん防でも営業している居酒屋を探す。大通りの方は満席で断られたが、ちょっと小路に入ったところにお洒落な雰囲気、かつ23時閉店のお店を見つける。なんておあつらえむきな場所なのでしょう。善行は積んでおくものだな。

 

考え事をしながら席に着く。最近接戦状況でのアポ負けが込んでいる(好かれないものほど愛おしい - なにわの銀のギンギンblog)。和みまではいくものの、そこからの食いつき上げ→口説きフェーズまで持っていけない状況が続いていた。多くの方からいただいたアドバイスをどう展開していこう。

 

 

 

 

椅子に座りマスクを外す玲。うーん、可愛い。話を聞くと学部2年生、お酒を飲めるようになったばかり。またもや女子大生。古都で善行を積むと良いことある(格言)。

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しかし、20歳にしてはかなり大人っぽい。色気があるというか。

 

 

銀「化粧上手やね。あ、これ失礼?」

玲「うーん笑」

銀「でもさ、すっぴんめっちゃ褒めて『全然化粧しなくていいよー』とかいうやつ俺めっちゃ嫌なんよな」

玲「わかる笑。そしてそういう人いる笑」

銀「講義とかやるから血色良くするためにBBとか塗ったりするけど、ノーズシャドウは難しくて諦めた笑」

玲「試したんや笑」

銀「そ。だから、そういうの覚えたから純粋に普通の人より綺麗やなーって思って」

玲「化粧褒めてもらえるの嬉しいかも。今もそうなんだけど高校の頃から美容部員になりたくてすっごい勉強した」

銀「え、めっちゃいいやん!絶対なれるよ!目指してるのは?」

玲「DIORです!」

 

 

ラッキーパンチだがかなり良い感じの滑り出し。時間がない中、相手の興味関心をストレートに引き出せたのは大きい。話してみるとやはり大人っぽさに憧れている様子。話すトーンやノンバを落ち着いた感じに切り替える。お洒落な雰囲気に自分を同化させる。

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銀「化粧以外に好きなものとかはある?」

玲「そうですね、ジャニーズとか好きですね」

銀「(あっ…)」

 

ジャニオタの食いつきを上げられず和み負けた前回の記憶が蘇る。

 

銀「そうなんや。歴代の彼氏はイケメンなん?」

玲「そういうこともないですよ。お姉ちゃんから、『あんた、顔で選ばんよね』って言われるぐらいで」

銀「へー、逆にどういう基準なんやろ」

玲「うーん、どうなんですかね」

銀「俺との共通点とかある?」

玲「黒髪?」

銀「それ日本人ってだけやから!」

玲「www」

銀「まじ傷つくわー笑。顔の偏差値43やけど、だからこそトークと優しさ磨いて頑張って生きてるんやから!」

玲「いやいや70ありますよ!」

銀「キャバ嬢みたいな優しさいらんから笑」

玲「笑」

 

 

うーん、和めてはいるけどいまいち主導権を取りきれていない。まだ和みフェーズ2。口説きフェーズまで辿り着かない限り勝利はない。

f:id:naniwanoginn:20220225220346p:plain前回の負けから未だ勝ち筋のようなものは見つかっていない。戦いながら探していくしかない。

 

 

 

銀「今は彼氏おるん?」

玲「先月別れたんですよ。大事件があって」

銀「大事件…」

玲「聞いてくださいよ。なんかTinderで私のなりすましがいたらしくて。で、彼の友達がそれを見つけて、彼に報告して。で、怒った彼が私に『どういうことなん?』と問い詰めてきて」

銀「別にやってなかったんやろ?」

玲「そうなんですよ。だからアプリをダウンロードしてない証拠画像をスクショで撮って送ったんです。そしたら、『こんなんどうとでもできる』って言われて。それで、結局話聞いてもらえず別れることになりました」

 

 

確かになかなかないケースではあるけど、言うほど大事件ではないかなと思いつつ。しかしその彼も若いな。

 

 

銀「Tinderどうこうよりも、彼女の言っていることを信じられんくなったら終わりだと思うな」

玲「そうなんですよね。めっちゃ傷つきました」

銀「付き合う上で信頼ってめっちゃ大事だと思う。だから彼女の携帯とか絶対見ない。もし仮にそういうのがあったとしても全力で隠してくれたらそれでいいかな」

玲「!!!めっちゃ同じです」

銀「正直自分が相手にとって一番で。それが信じ合える関係であれば俺は気にしないけど」

玲「強いですね」

銀「色々あったからね笑」

 

 

正直内容自体はあまり大したことは言っていないと思う。でもこれは生身の女性と傷つきながらも真剣に向き合ったからこそ得られた自分の哲学だ(外見だけで人を判断しちゃダメ - なにわの銀のギンギンblog)。

 

色々な考えを勉強はできても、結局自分の中で腹落ちしたものにならなければ薄っぺらさは拭えない。逆に内容としては陳腐でも、自分の言葉になっていればそれは人に訴えかける力を持つようになるらしい。こんな当たり前のことを、恥ずかしながらこの歳になって気づく。

 

 

銀「しかし、その彼もったいないね。こんないい女性。バイト何やってる?」

玲「バーテンダーしてます」

銀「やっぱり。飲み姿が綺麗だなと思って」

玲「関係してますかね?笑」

銀「前、そういう関係になった女性がいるんやけど。キャバでNo.1とった人で。喋らなくても佇まいがもうかっこよくてさ。俺もこういう人みたいになりたいなと思ったことあって。玲もそういう雰囲気持ってるよ」

 

 

これも実話(導かれしバカたち - なにわの銀のギンギンblog)。少しは彼女の域に近づくことができただろうか。

 

恋愛トークを自分の価値観を入れながら何ラリーか重ねる。少しずつ玲がこちらに好意的になっているのを感じる。

 

ちょうど良いタイミングでお会計。店を出てそっと手を繋ぐ。

 

 

 

元来た道を戻りながら、「あと1時間だけ口説かせてほしい」と伝える。銀の場合は居酒屋で仕上げ切ってから搬送することが多い。だいたいは照れながらも無言で付いてきてくれる。もしくは「ちゃらいー」とか言われながらキャッキャしてホテルに入ることも多い。ただ今回は思ってもなかった返事だった。

 

 

 

 

 

 

玲「答えは決まってますよ」

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ホテルに入ったあと、そこに言葉は要らなかった。玲の唇に触れる。一瞬で玲の目がとろける。急にスイッチが入って変性意識状態に入れるのは女性の特権じゃないかと思う。

 

玲の巧みな舌使いで銀の銀さんがギンギンになっていく。熱くなったそれを玲に挿し込む。腰を動かす度に玲の目のハートマークがより濃くなっていくような錯覚を覚える。

 

玲「あ、だめ。だめ。イク!だめ。。ンッ!!」

体をビクンッとさせながらシーツを掴む玲。ここまで綺麗に中イキしてくれると嬉しいな、とかそんな感想を抱く間も無く「ねぇ。もっと」とお願いされる。

 

結局二人で溶け合いながら、玲の3回目の中イキと同時に銀も果てた。

 

 

 

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古都遠征 エピローグ

 

 

玲を見送ったあと、今回の勝利を振り返る。

 

前回ブログで苦戦状況を相談した。多くの人から真摯なコメントをいただけた。本当に感謝しかない。それらを参考に戦っていく中で、突破口が見えてきた気がする。

 

これまで銀はプリンセス・マーケティングの手法で即を生んできた。だがそれはあくまでも相手女性側の問題であり、銀の魅力を提示できたわけではない。なので接戦状況になると、こちらの魅了不足で負けてしまう。押し引きの恋愛ゲームに入る前の段階、食いつき上げができていなかった。

 

主導権を取るにはあたおかトークをする、相手を褒めない・ネグるなどの手法があるらしいがあまり銀は好きではない。雄感を出すのも非常に不得手だ。顔が刺さるわけでもないし、オラオラするのも苦手。

 

今回、恋愛価値観トークで主導権を取れるということがわかったのはとても大きな収穫だった。恋愛経験豊富で、自分の考えを持っているというポジションを取ることができれば、男性としての魅力を感じられるし、素敵な人だと感じてもらえる可能性が出てくるのは希望が持てる。また、ペラい褒め方ではなく、相手が真に求める褒めを説得力あるやり方で行えば格下扱いされないこともよくわかった。

 

ナンパについてよく言及している社会学者・宮台真司の言葉を使えば「ひとかどの人物になる」ってことなんだと思う。人間として格好いい人だということ。魅了することについて色々考え行動し、多くの遠回りをしてきたけど、結局は王道に回帰した気がする。

 

 

 

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プリンセス・マーケティング(女性側)×恋愛価値観トーク(銀側)=即。自分の武器と戦い方が初めてちゃんと見えてきて楽しくなってきた。早く色々なところで試してみたい。

 

 

 

 

考え事をしていたら時間が結構経った。あれ、ちょっと待って。

 

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魅了したとか言っといてこれは流石に恥ずかしいwwwwwwwwww

 

 

純粋に自分の魅力が不足しているということなんだけど。あえて他にも反省点をあげるとすれば、ちょっと恋愛経験豊富感出しすぎて、一夜の遊び相手感が強くなったのがよくなかった気がする。小出しにしつつ奥行きを作って、ミステリアス感を醸し出すぐらいが良さそう。

 

あともうひとつ。変性意識状態に入れる人はギアを入れるのが非常に上手で、情熱的な瞬間恋愛に入り込むことができる。ただ、だからこそ熱しやすくも冷めやすい。日常と非日常を綺麗に分けることができてしまう。もし銀がもっと変性意識にダイブできて、一緒の空間を共有できる人間だということを証明できていたら結果は違っていたかもしれない。

 

 

 

 

 

未明、仕事のため古都をあとにする。

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夜明け前の鴨川を渡りながら考える。別れたばかりで玲は寂しかったんだろうな。泡沫(うたかた)の夢のような関係となってしまったけれども、だからこそ寂しさを埋められることもあるのかもしれない。

 

姫は本来の自分を取り戻して新しい世界へ行き、魔法の杖はそっとその役目を終える。

 

銀のストナンは良い方向へ向かっているのだろうか。電車に揺られながら考えようとするも眠くて思考がまとまらない。窓からは朝日が差し込んできた。目的地に着くまで目を瞑る。少しずつ前へ進んでいると信じながら。