なにわの銀のギンギンblog

万の事を書き記した記録

人の短所を見るより長所を見つけられる人になれ

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サボテン部 第3回ストナン大会

 

またこの日がやってきた。なにわの銀が所属するサボテン部では定期的にストナン大会が開催される。優勝者が次期部長に就任するというシステム。徹底した実力主義、常に部長は強い奴がやるべき、そんなサブマリの想いが色濃く反映されている。

 

界隈の凄腕たちによって行われるストナン大会がプロ野球オールスターズ・夢の祭典だとすれば、自分たちのそれは地元で開催される草野球の大会みたいなものだ。

 

でも。これは正真正銘僕たちの物語。

 

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第3回サボテン杯 概要

 

○大会参加メンバー

 

f:id:naniwanoginn:20211114005731p:plainサブマリ (@submari2020) | Twitter

f:id:naniwanoginn:20211114005743p:plainめ り の (@sheep141414) | Twitter

f:id:naniwanoginn:20211114005759p:plain日ペン (@input_now) | Twitter

f:id:naniwanoginn:20211114005812p:plainビタミン@マインド強化中 (@05i26I5KNVe7Esd) | Twitter

f:id:naniwanoginn:20211114005827p:plain翔んだ林@サブマリ一門 (@K9Xuyv0NPEOVXOw) | Twitter

f:id:naniwanoginn:20211114005838p:plainぬる@翔んだ林一門 (@QQ0000088888) | Twitter

f:id:naniwanoginn:20211114005848p:plainなにわの銀 (@naniwanoginn) | Twitter

 

サボテン一門広報部として毎回参加メンバー表を作ってきてたけど、今回はマジで力を入れて作った。部員からも好評いただき頑張った甲斐があったなと。

 

ご覧いただいてお分かりの通り、サボテン部創設者・初代部長であるサブマリが2大会連続優勝で常に部長を続けている。

 

正直この人本当に強い。北国・味噌遠征でその姿を間近で見てきたからわかる。ツイッターの運用がクソほど下手(失礼)なだけで本当だったらフォロワー2000を超えていないとおかしいレベル。

 

ただ部長は「そろそろ俺じゃなくて他の人に部長やってほしいんよなー」と言っていた。

 

部長には北国・味噌遠征についてきてもらった恩がある。それ以前に、この部活に誘ってくれたことは感謝してもしきれない。部活を通してスト師として一人の人間として成長できた。おかげでなにわの銀の今がある。

 

この感謝の気持ちを言葉ではなく行動で、自分が部長になることで伝えたい。第1回大会は2位、第2回大会は3位という結果だったが、次こそは1位になると決意する。

 

○大会ルール
・ストリート限定、3時間勝負 ※制限時間内に連れ出した場合は30分延長
・コンビOK
・優勝者は次期部長


連絡先ゲット:1pt
コンビニなど野外連れ出し(立):5pt
居酒屋連れ出し(座):15pt
ホテ、パレ搬:20pt
即:40pt

 

我々独自の大会ルール。通常の大会の6〜9時間ではなく、3時間の短期決戦。

 

本気で勝つためにこのルールを吟味する。どうすれば優勝できるだろうか。

 

3時間であることを考えると1即が限界で40ptが優勝ライン。なにわの銀は3〜4出撃で1即という実力。できるだけ1出撃必中になるよう鍛錬を続けているが実力はそう簡単に変わるものではない。自分ができる中で優勝する方法を考える。

 

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注目したのは連れ出しポイントの差だ。コンビニ連れ出しは5ptだが、ホテ搬では即の半分の20pt。かなり大きい。そこで考えたのが以下の戦略。

 

遠征者擬態戦略

・地元明太子から家探しで来た。来月転勤予定。

・思ったより早く家が決まり、ビジホ宿泊が暇で飲み相手を探している。

・上記戦略でホテ搬を繰り返す。

→3連れ負け60ptで優勝

 

即で優勝しないのかよ、というツッコミはごもっともだと思う。でも本気だからこそどんな手を使ってでも勝ちたい。「恋と戦争においてはあらゆる戦術が許される」という格言があるが、これは恋の戦争なのだ。

 

この戦略を決めたのはポイント稼ぎの容易さ:ビジホ搬送>ラブホ搬送といった技術面の問題もあるが、精神面のところが正直大きい。

 

パーソナルな話になるので恐縮だが、なにわの銀はかなりの人見知りである。欲しい物が見つからなくても店員に話しかけるぐらいなら自分で店内を30分探し回る。ストナンのおかげでかなり改善したが正直言うと未だに声掛けは苦手だ。女性に声を掛けるのはあんまり好ましい行為ではないと思ってしまう。のんちゃま先生にも講習中、「声掛けはいいことだと思うように」とよく注意された。

 

ただ遠征やハロウィンは声掛けの苦手意識を感じなかった。それは声を掛ける理由があるからだと気づいた。声掛けのストーリーは基本的に女性を安心させるためのものだが、自分にとっては、声を掛けることの正当性を自分に納得させるためのものでもあった。

 

いつか克服したいと思っているが、それはまたいつかの話。今できることをしよう。

 

旅は道連れ世は情け。戦略は決まった。

 

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第3回サボテン杯 直前

 

当日は開始前にファミレスで決起集会。

 

なお、なにわの銀はファミレス集合前に仕込みを行う。自宅からキャリーケースを持ってビジネスホテルへ。自分の中で遠征感を醸成する。そしてデパ地下で皆大好きめんべえを購入。

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安くて美味しいのでオススメ

「挨拶回りで持ってきたけど余ったんだよね、貰ってくれない?」というホテ搬の口実作り。ビジホに3箱セットして準備完了。みんなのもとへ向かう。

 

ファミレスではそれぞれ意気込みを語りながらわちゃわちゃする。この始まるまでの空気感がたまらない。

 

ご飯もそこそこに開始場所へ向かう。その途中、キャバ嬢?みたいな服装をした胸元ばっくりたぷたぷ巨乳が通る。

 

 

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気づいたら反転して声を掛けていた。オープン。ただちょっと渋そうだったので早めに切り上げ。部活メンバーから「何してんねんw」と言われる。うん、アスペ!気合い十分です!

 

仕切り直して、開始場所へ。

 

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第3回サボテン杯

 

サブマリ部長の号令で開始の火蓋が切られる。合図と同時に走り出す。後ろから「銀ちゃん本気やなー」と言う声が聞こえるが振り向かない。本気で勝ちに行きたい。1秒でも惜しかった。

 

1声掛け目、オープン。用意していた遠征者ストーリーで並行トークをするも固かったため損切り

 

次の声掛けに移ろうとしていたときにめりののLゲ1pt報告。地蔵なんてしている暇は1秒たりともない。次々に声をかける。

 

オープンはするものの和みまではいけない戦いが続く。

 

銀「明太子から来ててー」

案件「そうなんだ(塩)」

銀「こっちの人と一緒飲みたくてさ。美味しいところない?」

案件「帰り急いでいるんで」

 

計算違いをしていた。この街では遠征者特権はゼロ。地方では連れ出しまでいかずともお店を教えてくれるなど優しい対応をしてくれるが、都会では塩対応が基本。というか普通に冷たい。ローカル移住しよ…

 

そんな中サブマリとビタミンの連れ出し速報。焦る。急いでポイントを取りたい。

 

ぱっぱっぱっと案件に声を掛けていく。ただ焦りが案件に伝わっているのか和めない。気づけば90分42声掛け0pt。人生で一番のハイペースにも関わらず最低の打率。めちゃくちゃ苦しい。正直心が折れかけていた。

 

めりのや日ぺん、翔んだ林、ぬるも同じ状況のようだった。サブマリとビタミンはすぐに連れ出したものの、その他のメンバーはほとんど連れ出しすらできていない状況。緊急事態宣言明けから日数が経ち、遊び尽くした人が多く、街から元気がなくっていた時期のようだった。かなり渋い状況。

 

ここからコンビに切り替える。日ペンとサージング、特攻隊長ぬるにおんぶにだっこで2Lゲ。なんとか欲しかった最初の2ptが入る。(なお、後日片方からマルチのお誘いラインが来たので正直1ptだったのはここだけの話)

 

報告のためにLINEを開く。部長からの連絡が目に入る。

 

 

 

ぴえんネカ搬即。

 

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マジでこの人なんなんだよ。。しかも可愛いし。。。

 

 

部長が40pt独走状況。厳しい戦いとなったが自分ができるベストを尽くすしかない。気を取り直してめりのとコンビ。ここから反転攻勢が始まる。

 

銀「お姉さん!飲み会帰りですか?」

案件1「あ、はい。そうですけど?」

銀「いやね、九州の方から来ててせっかくだから関西の女の子と一緒飲みたいなって。関西弁聞きたかー!」

案件1「あ、方言!」

 

用意していた遠征者トークを使う。

 

案件2「お二人とも九州から来られたんですか?」

銀「いやこっt」

めりの「そうそう。俺も一緒に九州から来てん」

銀「!?(え、なんでこの人まで明太子設定乗っかってきたの笑)」

 

いや、あなたバリバリの関西弁プレイヤーやん!こっちの友達ってことにしときなよ!笑。アウトオブコントロールなお兄さんとのコンビに不安が募る。ただ4人でいい感じの和みを続ける。

 

銀「さっき飲み会してたってことやけど、2次会一緒にしよ!30分だけ!」

案件1「え、どうする?」

案件2「(めりのをチラっと見る)」

案件2「え、いいんじゃない?行こうよ!」

 

はい、めりの顔刺しぃぃいいいイィぃいぃぃぃぃ。

 

忘れてた…。この人スト値高いんだった…。

 

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普段ならイケメン許さんモード入っていたところだったが、ここは居酒屋連れ出し成功に感謝しておく。

 

すんなり居酒屋へ。顔刺しって本当にすごい。。

 

めりのと、顔ぶっ刺し案件であるめり子が隣同士に座る。めり子は銀値7。めちゃくちゃ可愛い。銀の隣に座った方は、中条あやみと幾田りらを足して2で割ったような感じ。銀値6。普通に可愛いです。ありがとうございました。謝謝顔刺。

 

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全員分のハイボールが届き、自己紹介を始める。案件は2人とも23歳。古都から飲みに来たらしい。自然、明太子の話に。

 

めり子「九州いいなー」

あやみ「私行ったことありますよ!ご飯美味しいし、やっぱり方言いいですよねー」

めりの「そんな使うかな〜」

銀「それな。あんま使わんけん」

あやみ「それそれー!笑」

 

ローカルトークを皮切りに和み。言語と思考が関係しているって本当らしい。地元の言葉を喋るといつもより自然に振る舞えた気がした。

 

いい感じで4人での和みフェーズが終わったので、2、2のトークに移る。

 

銀「あやみちゃんはどういう人がタイプなん」

あやみ「そうですねー。包容力がある人かな」

銀「確かにそれ大事だよね(メモメモ)」

 

第二回大会でも使った後出しジャンケン手法こういう情報が後々大事になってくる。手札を一枚伏せる。

 

あやみ「彼女さんとかいるんですか?」

銀「4ヶ月前に別れたよ。半年ぐらい付き合ってたな(大嘘)」

あやみ「半年wwwみじかwww」

 

 

 

トラップカード発動!!バリカタ!!!

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(半年って笑われるほど短いんですか…?)

 

 

あやみ「あ、ちなみに私、住んでいるのは違うところで。今日は仕事の出張の関係で来てるんです」

 

おっと、トラップカードもう一枚追加で。

 

 

トイレへ移動。時間を確認。ちょうど3時間近く。30分延長希望のLINEを入れる。そこで見えるビタミンの即報。1声掛け目で居酒屋連れ出し→ネカ搬即を決めていた。この人もやっぱり持っている人だ。。

 

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席に戻るとえらくいちゃついているめりのとめり子。

 

めりの「はい(手を出す)」

めり子「にゃん(お手をする)」

めりの「それだけ?」

めり子「にゃんにゃんにゃん///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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銀「(何を見せられているんだこれは…)」

 

なにわの銀はストナンにおいて嫌いなものが二つある。一つは坊主。もう一つはイケメンにトローンとした表情をしている女の顔を見ることである。

 

ただこのままではいけない。自分だってスト師だ。目の前の案件の食いつきを上げる方法を考える。即席で思いついた相席食堂ゲームを実行に移す。

 

銀「見てこの二人。めちゃやばない(小声)」

あやみ「いや本当それです(小声)」

銀「相席食堂ごっこしようよ。ツッコミどころ出てきたら、ちょっと待てぃ、ね」

あやみ「わかりました…!」

 

そんなことを言っている間にめりのとめり子は、テーブルの下の見えないところで手を繋いでいるようだった。

 

銀「ちょっと待てぃ!」

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銀「これは完全に手を繋いでますね」

あやみ「確かに…!」

銀「注目どころは、ここから二人がどうやって距離を近づけるかですよ」

あやみ「なるほど。そこは見所ですね」

 

相席食堂は序盤、ノブと大吾がロケの展開をどのように視聴していくべきか、その見方を教えてくれる。その通りに展開してもいいし、外しても面白い。よく出来た番組である。

 

銀「あ、動き出したね」

あやみ「ハンカチだ。どうするんでしょう」

 

めり子「(ハンカチをめりのの首に巻きながら)うわーかわいーー!」

めりの「似合ってる?」

めり子「うん!首元キュート!!(首元に顔をうずめる)」

 

 

f:id:naniwanoginn:20211115003356j:plain銀「いや、まさかの首なんよ」

あやみ「ちょっと予想できなかったですね…」

銀「それな…。はい、続きをどうぞ」

 

 

めりの「はい(手を出す)」

めり子「にゃんにゃん」

 

あやみ「またやりましたね」

銀「新しいのあるかな」

 

めりのがめり子の顎をごろごろーと触る。

 

 

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あやみ「正解は猫のように扱ってボディタッチをする!でしたね」

銀「まさかこれとはねー」

と言いながらあやみの喉をゴロゴローっとする。あちらのいちゃつきに便乗してこちらもいちゃつく。即席で考えた割にはいい展開になってきた。

 

ここであやみがトイレに立つ。時間を確認すると延長時間も過ぎていた。即ってもポイントはなし。結果は以下で決していた。

 

1位 サブマリ  52pt

2位 ビタミン  40pt

3位 ぬる    23pt

4位 めりの   18pt

5位 日ぺん   17pt

5位 なにわの銀 17pt

7位 翔んだ林  5pt

 

やはりサブマリは強い。いつまでも部長でいてくれる。ちなみにこの後、時間外にまたぴえんを即ったらしい。ポイント対象ではないとは言え1日2即。しかも2即目のぴえんがまた可愛いこと…。

 

そしてビタミンは1声掛け目の案件を即。とんでもない集中力だ。ぬるは逆3ぶっこぬきで多くのLゲをかっさらっていた。ぬるをフォローしながら居酒屋コンビ連れ出しを果たした日ペン。渋すぎる街の中、完ソロで戦い続けた翔んだ林。いずれも敢闘賞ものだったと思う。

 

終戦はしたものの案件二人はこの飲み会をとても楽しんでくれている。自分たちは大会参加者である前にPUA。めりの・なにわの銀コンビは、ポイントにならずとも目の前の女の子たちを楽しませることに集中する。

 

銀「めり子は自分を出すのがうまいよね」

めり子「そうかなー。逆にあやみはそういうの出すの苦手で。多分にゃんってやってって言ってもしないと思うよ。そう言う軸のある感じ、私は友達として好きだなー」

 

めり子、ありがとう!これは強力な手札を手に入れたZE☆

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あやみが帰ってくる。

 

めり子「ほら、やってみてくださいよ」

あやみ「え、なになに?」

銀「はい(手を出す)」

あやみ「え、あ、いやいや、え、やるの?いや本当恥ずかしいんで勘弁してください///」

銀「(なんて可愛い反応なんだ…)」

銀「ごめんね、試すようなことして。でも反応可愛いね」

あやみ「そういうの本当恥ずかしいんで…///」

 

序盤、苦しい戦いだったが、なんとか銀案件とのイチャつきまで持ってくることができた。ここまで2時間、終電間際。飲んだハイボールは4人×6杯=24杯。ばりばり野生じみた戦い。

 

終電見送りに持ち込めるかと思われたが、あやみの「明日も仕事なので終電で帰りたい」という発言でタイムアップ。仕上げることができなかった。自分の負けを認めつつも、腐ってもクラスタ。相方の勝利のためにセパを図る。

 

銀「じゃあ、あやみちゃん送ってくるわ。二人はゆっくりしてて。めりのさん、会計しといて。あとで割り勘しよ」

めりの「おっけー」

銀「(即ってくれよ)」

 

イチャイチャする二人を残してあやみと外に出る。居酒屋でいちゃついた効果もあって距離感は悪くない。そっと手を繋ぐ。

 

勝つ見込みがないことはわかっているが打診を挟む。

 

銀「あやみのこと本当にいいなと思ってる。終電を無理に逃させるとかダサいことしたくない。俺のこといいなと思ったらついてきて欲しい。今日は本当に無理ってことなら急いで終電行こう」

 

あやみの性格を考えて、努めて真摯に向き合う。

 

「どうしても明日の仕事早いから…」という返答。グダ崩しは行わずに駅に向かうことを決める。急ぎ足で駅へ向かう二人。あやみがより手を強く握ってくれる。打診はうまくいかなかったけど食いつきは少し上がったかもしれない。

 

ただ駅に向かおうとするも、シャッターが閉まっているのでなかなか辿り着けない。これは終電間に合わないかも。

 

Trrrrr……

あやみに着信が入る。あ。終わった。。

 

もちろん相手はめり子。あやみの方に相談の電話を入れたらしい。詳しくは聞こえなかったが、めり子の知り合いの家に二人で泊まろうという算段の模様。めりのの方の線も消えてしまった。

 

めりのとめり子がこちらの方に向かってくるらしい。あやみと話せる時間はもうわずかしか残されていない。

 

銀「今日すごい楽しかったな。また会いたい。出張でそっちによく行くから、またハイボール飲みに行こうよ。今度は2人で」

あやみ「いいですよ!でも銀さんモテそうだし、色々遊んでそう」

銀「いや、ちゃんとあやみちゃんとデートしたいなと思ってるよ」

 

食いつきが上がってきた。今までの奮闘は無駄ではなかったらしい。

 

あやみ「あの。私本当に可愛い仕草とか恥ずかしいのが苦手で。やっぱりできたほうがいいんですかね…」

銀「別に無理に自分を変える必要なくない?俺は今のあやみのままでいいと思う。そういうのを認めてくれる人を見つければいいんじゃないかな」

あやみ「そうかぁ」

銀「ただ同い年じゃ難しいかも。俺も23歳の時にできたかって言われたら自信ないな。あやみには年上の方がいいよ」

 

「包容力のある相手」と「軸のある私の承認」を回収する。目を見るとさっきよりも柔和になった気がした。あやみの肩に手を回す。拒絶はない。

 

めりのとめり子が来る。このまま解散かと思ったが、めり子は再度イチャつきを始める。どうも二人はLINEを交換していなかったようで、ここで最後の攻防戦が繰り広げられようとしていた。

 

「二人の邪魔しちゃ悪いし」と言って少しだけ離れる。

 

あやみ「来るとき本当に言ってくださいね」

銀「絶対に声かけるよ」

ハグをして抱き寄せる。

銀「最後にちゃんと顔みたいな」

 

恥ずかしそうにするあやみ。マスクを外して頬を触る。顔を近づける。キスをする。

 

めりのとめり子の視線を感じる。ただもう関係なかった。

 

人間そう簡単に変わらないものだと思っていた。でも少しのきっかけで人は変われるのかもしれない。勇気を出して人前でのキスを受け入れてくれたあやみを愛おしく思った。

 

めりのめり子攻防戦も終了したようで、名残惜しいがここで解散。最後にハグをしてお別れをする。

 

 

 

第3回大会も連れ出しだけで終了。本番短期決戦を勝ち抜く力が欲しい。なにわの銀のストナンに顔刺しは存在しないのでどうしても時間がかかる。今回はかなり固い価値観を持つ相手だったのでなおさら。

 

でも今回はやりきったという感覚はある。自分がしたい理想のストナンに少し近づけた気がした。

 

正直ここから準即につながるか確率は半々だと思う。LINEは続いてるが、あのときの熱が嘘みたいに冷めることはよくある。

 

でもあの時、確かに銀とあやみは心を通わせていたと思う。お互い出会って良かったと、そう思える関係になれていたら嬉しいな。